自宅でアウトドア気分を味わいながら本格的なサウナ体験ができる「テントサウナ」。最近ではSNSやメディアでの紹介も増え、手軽に始められることから注目を集めています。
しかし、「実際いくらくらいするの?」「安いものでも満足できる?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
本記事では、テントサウナの価格相場と選び方のポイント、そして購入前に知っておくべき注意点について詳しく解説します。
テントサウナの値段相場
テントサウナの価格は、大きく分けて「5万円以下の低価格帯」「5〜15万円程度の中価格帯」「15万円以上の高価格帯」の3つに分類され、それぞれの価格帯で大きく異なるのがサイズ、ストーブの性能、耐久性、そして熱効率です。ここでは各価格帯の特徴を具体的に見ていきましょう。
5万円以下の低価格帯
まず、最も手頃な「5万円以下の低価格帯」では、主に1〜2人用の小型タイプが中心となります。この価格帯は、サウナ初心者が「まずは試してみたい」という気持ちで導入するにはちょうど良いエントリーモデルといえるでしょう。
設置は簡単で持ち運びもしやすい反面、内部はやや手狭に感じられることがあり、本格的な温まりを期待するにはやや物足りなさもあります。
ストーブも簡易的な薪ストーブや電気式が主流で、火力が弱いため、室内の温度が上がるまでに時間がかかることが多く、冬場や風の強い日には内部の温度が安定しない場合があります。また、テントの素材も薄手のナイロンやポリエステルが多く、耐久性や保温性は限定的で、長期間の屋外使用にはやや不安が残ります。
5〜15万円の中価格帯
次に「5〜15万円の中価格帯」では、2〜4人用のやや広めのモデルが多く、家族や友人と一緒に楽しみたいユーザーにとっては理想的なサイズ感です。
このクラスになると、テント自体の素材や構造も大幅に向上し、撥水性や耐熱性を備えた厚手のポリエステルや断熱素材が採用されることで、風雨に対しても一定の耐久性を持つようになります。
ストーブも中型の薪ストーブが搭載され、しっかりとした火力で内部を高温まで温められるうえ、ロウリュも可能になるため、本格的なサウナ体験が自宅やキャンプ場で実現可能となります。
熱効率も高く、テント内の温度が安定しやすいため、初心者から中級者まで幅広いユーザー層におすすめできる価格帯です。
15万円以上の高価格帯
最後に「15万円以上の高価格帯」になると、プロユースやサウナ上級者を意識したモデルが揃います。
テントのサイズは4〜6人用と大きく、グループでの使用でも余裕があり、のびのびとくつろげる空間が確保されています。
また、使用される素材は難燃性や断熱性、防水性に優れた高品質な生地が採用されており、厳しい自然環境の中でも安心して使用することが可能です。
ストーブは大型かつ高火力のタイプが多く、短時間で高温に達するのが特徴。ロウリュをした際にも蒸気の立ち上がりが非常に良く、まさにサウナ施設に匹敵するような本格的な使用感が得られます。
こうしたモデルは、頻繁に使用する本格志向のユーザーはもちろん、ビジネス活用を考えている方にも非常に適した選択肢といえるでしょう。
テントサウナを楽しむために本体以外で必要なアイテムの相場
テントサウナを快適かつ安全に楽しむためには、本体テントだけでなく、いくつかの重要な周辺アイテムを揃える必要があります。ここでは、代表的なアイテムとその価格相場、役割について詳しく見ていきましょう。
ここで紹介するアイテムは、テントサウナ本体の価格とは別に発生する費用となります。購入時にはトータルコストを想定したうえで、必要な付属品も合わせて予算を組むことをおすすめします。
サウナストーブ
まず欠かせないのが「サウナストーブ」です。これはテント内の空気を温める中心的な存在で、薪を燃やすことで室内温度を90〜100度以上にまで高めることが可能です。価格帯はおおよそ15万円から50万円程度でサイズや火力、耐久性によって幅があります。
特に高火力タイプやロウリュ対応のモデルは、価格も高くなりますが、そのぶん本格的なサウナ体験を実現できます。
煙突
続いて「煙突」も必須アイテムです。薪を燃やした際に発生する煙や熱気を屋外に逃がす役割を持ち、テント内の空気を清浄に保つために重要です。価格相場は1万円から1.5万円程度で、テントに対応した取り付け口の形状や、耐熱性のある素材かどうかを確認して選ぶ必要があります。
サウナストーン
「サウナストーン」はロウリュを楽しむために欠かせないアイテムです。高温に熱された石に水をかけることで蒸気が発生し、室内の湿度と体感温度が一気に上がるため、より心地よい“ととのい”を感じられます。
サウナストーンは5,000〜10,000円程度で入手可能で、耐熱性や蒸気の発生具合を考慮して選ぶとよいでしょう。
薪
また、燃料として使う「薪」や、火起こしをスムーズにする「着火剤」も必ず準備しておきたいものです。薪はホームセンターやキャンプ用品店などで購入でき、価格は量にもよりますが1,000円前後から購入可能です。
乾燥材を使用すると火付きがよく、煙も少なく済むのでおすすめです。
椅子
サウナ内で座って過ごす際にあると便利なのが「椅子」です。熱に強い耐熱素材の折りたたみ椅子などが1,000〜3,000円程度で販売されており、リラックスした姿勢でサウナ時間を過ごすために役立ちます。
ファイヤーグローブ(耐熱手袋)
さらに、「ファイヤーグローブ(耐熱手袋)」は薪の投入やストーブ操作をする際に火傷を防ぐために必要です。2,000円〜5,000円程度で販売されており、安全性を高めるために必ず用意しておくべきアイテムのひとつです。
消火蓋
「消火蓋」も重要な安全アイテムです。使用後にストーブの火を確実に消すための装置で、万が一の火災を防ぐ役割があります。価格は2,000円〜4,000円前後で、薪ストーブとセットで購入されることが多いです。
トング
また、「トング」も用意しておくと便利です。サウナストーンの配置を調整したり、薪の位置を変えるときに手を火に近づけずに作業ができ、安全性が高まります。
1,000〜2,000円程度で入手可能です。
一酸化炭素チェッカー
最後に特に重要なのが、「一酸化炭素チェッカー」です。密閉された空間で薪を燃やすテントサウナでは、換気が不十分な場合に一酸化炭素が充満し、中毒の危険性が高まります。この危険を事前に察知するために、一酸化炭素チェッカーは必ず導入しましょう。
価格は2,000円〜5,000円程度と比較的安価でありながら、命を守るための必需品といえます。
3.テントサウナを購入する前に考えるべきポイント
テントサウナは、気軽に本格的なサウナ体験ができる画期的なアイテムですが、実際に購入するとなると、意外と多くの選択肢に悩む方が少なくありません。
見た目や価格だけで選んでしまうと、「思っていたより狭かった」「火力が弱くて温まらない」「使うたびに手間がかかって面倒」など、後悔してしまうケースもあります。
ここでは、テントサウナを選ぶ際に事前にチェックしておくべき重要なポイントを4つの視点からご紹介します。
サイズ 〜使用人数と設置スペースを明確に〜
テントサウナ選びの出発点となるのが「サイズの選定」です。一人用から4人以上対応の大型タイプまで幅広いサイズがあるため、自分がどういった場面で誰と使用するのかを明確にしておくことが大切です。
例えば、「ソロキャンプで使いたい」という方であれば、軽量で設営しやすい一人用モデルで十分でしょう。
一方、家族や友人と一緒に楽しみたい場合には、2〜4人用の広めのモデルを選ぶ必要があります。ただし、大型のテントサウナはその分本体の重量が重くなり、設営に時間がかかる場合もあるため、運搬手段や収納スペースも考慮しなければなりません。
また、設置場所の広さも重要な判断材料です。自宅の庭やキャンプ場など、予定している使用場所の地形やスペースを事前に確認しておくことで、「設置できなかった」というトラブルを避けることができます。さらに、テントの中で快適に動けるスペースがあるか、座ったり寝転んだりする余裕があるかも、使い勝手に大きく影響します。
機能性 〜使い勝手と安全性を見極める〜
テントサウナは「ただ温まればいい」というものではありません。どれだけ快適かつ安全に使用できるかという「機能性」も非常に重要です。特にチェックしておきたいのが、以下の3つの観点です。
1つ目は「断熱性・保温性」です。冬場の使用や寒冷地での利用を想定している場合は、断熱性能の高い二重構造やアルミ加工が施されているテントを選ぶことで、内部の熱を効率よく保持できます。また、風の影響を受けにくい構造や、ファスナー・ドア部分の密閉性も保温に直結する要素です。
2つ目は「ストーブの性能と安全性」です。しっかりとした薪ストーブが備わっているかどうかで、サウナ体験の質が大きく変わります。高火力であることに加え、ロウリュ(蒸気浴)に対応しているか、煙突の排煙設計が安全かどうかも要チェックポイントです。万が一に備えて、火の粉が外に飛ばないような設計になっているものを選ぶと安心です。
3つ目は「換気・窓の有無」です。テント内の空気を適切に入れ替える換気口があるかどうかは、使用中の快適さと安全性の両面に関わります。さらに、窓があるモデルであれば、閉鎖感がやわらぎ、外の景色を楽しみながらサウナを満喫できます。
初期費用と維持費 〜価格だけでなくトータルコストで判断〜
テントサウナは「リーズナブルにサウナ体験ができる」と言われることが多いですが、実際には本体価格以外にもさまざまな費用がかかります。購入前に、初期費用と維持費のバランスをしっかり見ておきましょう。
まず「初期費用」には、テント本体のほかにストーブ、煙突、薪、耐熱シート、防火マットなどの付属品・周辺機材の購入費が含まれます。中にはフルセットで販売されているモデルもありますが、必要な機材が別売りになっているケースも多く、見た目以上に出費が増えることも。予算に余裕を持たせることが肝心です。
一方、「維持費」にも注目が必要です。主にかかるのは薪代で、1回の使用で消費する薪はおおよそ3〜5kg程度。使用頻度にもよりますが、年間で考えるとそれなりの金額になります。また、テントやストーブのメンテナンス、消耗品の交換(煙突ガード、耐熱ガラスなど)も継続的なコストとして計算しておくべきです。
そのため、単に「安いから」と飛びつくのではなく、ランニングコストも含めた「総コスト」で製品を比較検討することが重要です。最初は少し高く感じても、長く快適に使える製品を選ぶことで、結果的にコスパが良くなるケースも多々あります。
その他気を付けるべきポイント 〜設営・収納・アフターサポート〜
最後に、購入前に意外と見落としがちな「その他のチェックポイント」についても触れておきます。使いやすさやトラブル回避の観点から、以下の点をしっかり確認しておきましょう。
まずは「設営と撤収のしやすさ」です。テントサウナは屋外で使用するため、天候や気温の変化に影響を受けやすく、迅速な設営・撤収が求められる場面もあります。複雑な構造や重すぎるパーツは、使うたびにストレスになりかねません。特に初心者の方や、1人で設営する場面が多い方は、軽量でシンプルな構造のモデルを選ぶと快適に使えます。
次に「収納・保管性」も重要です。使い終わった後にコンパクトに畳めるか、自宅のどこに保管するのか、車への積み込みが可能かなど、日常使いを想定して現実的なサイズ感を把握しておくとよいでしょう。防水・防カビ機能のある収納バッグが付属しているモデルは、長期的な保管にも安心です。
そして、購入後の「サポート体制」も製品選びの大事なポイントです。万が一、部品の破損や故障が起きた際に、迅速に対応してくれるメーカーであれば安心です。国内製造のブランドであれば、日本語での対応や交換部品の供給もスムーズで、トラブル時のストレスが少なく済みます。メーカー保証やカスタマーサポートの充実度も、見えにくいながら重要な選定基準となります。
このように、サイズや価格だけで判断するのではなく、実際の使用シーンやランニングコスト、サポート体制まで含めた総合的な視点で選ぶことが、テントサウナ選びの失敗を防ぐコツです。
4.自宅で本格サウナを叶えるならIESAUNAのテントサウナを
テントサウナの価格帯によって、性能や快適性には大きな差があり、選ぶモデルによって体験の質も大きく変わってきます。短期的に安さで選ぶよりも、自宅で快適に“ととのう”環境を長く楽しむためには、機能性・安全性・使いやすさを備えた高品質モデルの導入が理想的です。
IESAUNAは、そんな理想を叶える家庭用テントサウナブランド。注目すべき最大の特徴は、独自開発された「無煙バイオストーブ」の存在です。煙が発生しないため、マンションのベランダでも安心して使用することが可能。これにより、都市部の住まいでもアウトドア感覚のサウナ体験が楽しめます。
ストーブに使用するバイオ燃料は温度上昇が早く、使用後にゴミも出ないため、クリーンで扱いやすいのも大きな魅力。最大で90〜110℃まで温度を上げることができるため、サウナ施設に負けない本格的な熱体験が自宅で再現できます。
さらに、自宅に設置することで「サウナ施設に通う手間」や「月額利用料」といったコストを抑えながら、毎日好きな時間にサウナを楽しむことが可能に。ロウリュやアロマを自分のペースで楽しむことができ、他人の目を気にすることもありません。
IESAUNAは、「あなただけのプライベートサウナ空間」を実現しています。これからのサウナライフの選択肢としてIESAUNAを候補にしていただけると幸いです。