空前のサウナブームが到来し、若者を中心に幅広い世代から人気を集めています。人気に伴いサウナ施設が増えたことで、気軽に「サ活」を楽しめるようになりました。
サウナには、「体に良い」「美容やダイエットに効果がある」などのイメージがありますが、実際にはどのようなメリットがあるのか、気になる方も多いのではないでしょうか?
サウナには多くのメリットがある一方、正しい入り方をしないと、具合が悪くなるなどのデメリットもあります。
今回は、サウナで得られるメリット・デメリットと併せて、正しい入り方や効果的に活用する方法など、サウナを楽しむ前に知っておきたい基礎知識をご紹介します。
サウナは体に良い?
サウナはさまざまな効果が期待できますが、入り方を間違えると具合が悪くなるため注意が必要です。「サウナでリフレッシュできた」「サウナで肌の調子が良くなった」という声が多い一方、「サウナで具合が悪くなった」という声も少なくありません。
実際に、サウナには多くの効果がありますが、入り方を間違えると具合が悪くなる恐れもあります。サウナの効果を最大限得るためには、正しい入り方を知ることが大切です。
サウナで得られるメリット11選
実際に、サウナにはどのような効果があるのでしょうか? サウナで得られる11個のメリットをご紹介します。
ストレス解消
現代人は何かとストレスを抱えていますが、サウナにはストレスを解消する効果も期待できます。
サウナで体が温まり筋肉の緊張が解けて血管が緩むと、動悸が解消されるため、ストレスや不安感の解消につながります。
また、サウナの高温の空気によって皮膚が刺激され、中枢神経が活発化し身体機能が調節されることで、ストレスの解消につながるのです。
疲労回復効果
サウナの最も大きなメリットともいえるのが、血流促進によって得られる疲労回復効果です。
サウナに入ると、血流のスピードは安静時の約2倍になるといわれており、血液によって運ばれる酸素の量が増えたり、発汗によって筋肉疲労物質が排出されたりします。血流促進によって体内のエネルギーが再生産されるため、疲労回復効果が期待できるのです。
ダイエット効果
高温のサウナに入ると大量の汗をかくため、サウナに入る前よりも1キロ前後体重が減ることがよくあります。
ただし、減量効果は一時的なものです。サウナでダイエット効果を得るためには、体温を高めて新陳代謝を向上させ、脂肪燃焼を妨げる乳酸を排出することが大切です。
サウナだけではなく、食事や運動の見直しと組み合わせて初めて、ダイエット効果につなげられます。
快眠効果
サウナに入ると、体内温度の変化による快眠効果も期待できます。就寝の2~3時間前にサウナに入って体温を上げることで、寝る前までに自然と体温が下がり、睡眠の質が高まるのです。
快眠効果を得るのであれば、低温サウナがおすすめです。低温サウナでは体温の上昇が緩やかなので、体への負担が少なく、より寝つきやすくなります。温められた空気は上昇するため、サウナの上段は温度が高めです。快眠効果を得るためには、比較的温度の低い下段に座りましょう。
健康増進(血圧低下)
サウナの熱効果で血管が緩み、血圧が一時的に下がることで、健康増進効果が得られます。高血圧は動脈硬化の原因であり、最悪の場合脳梗塞や心筋梗塞を引き起こします。サウナに入ることで血圧が下がり、こういった高血圧が原因となる病気のリスク軽減につながるのです。
肩こり・筋肉痛・腰痛の解消
サウナに入ることで肩こりや筋肉痛、腰痛の解消が期待できます。血行が促進されることで、筋肉の緊張が和らいで筋肉を循環する血液量が増えたり、疲労物質である乳酸が汗と一緒に排出されたりするからです。
筋肉に由来する肩こりや筋肉痛、神経に由来する腰痛などの改善が期待できます。
自律神経の調節・訓練
サウナ・水風呂・外気浴を繰り返すことで得られる「整う」は、自律神経の調節・訓練で得られるものです。
サウナに入るときは一般的に、サウナ・水風呂・外気浴を繰り返します。外気浴での休憩中に得られる体験は「整う」と呼ばれており、多くの人が経験したことがあるでしょう。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、熱いサウナや冷たい水風呂では興奮した状態となり、交感神経が優位になります。一方、外気浴ではリラックスした状態で副交感神経が優位になり、この2つが共存しているのが「整う」状態なのです。
この一連の流れを繰り返すことで、自律神経の調整・訓練ができます。
幸福感の向上
サウナには、幸福感をアップさせる効果が期待できます。
サウナ・水風呂・外気浴で体の温度を調整することで、「幸せホルモン」と呼ばれる「セロトニン」が活発化します。また、水風呂などの冷浴では多幸感が得られる「βエンドルフィン」の分泌が促されるのです。
サウナ大国のフィンランドは、2018年から7年連続で国連の世界幸福度ランキング1位に輝いており、サウナが幸せへと導いてくれることが分かります。
参照:「世界幸福度報告(World Happiness Report)」(https://worldhappiness.report/)
美肌効果
サウナに入ると、肌の浄化や代謝が促されるため、美肌効果が期待できるでしょう。さらに、乳酸などの保湿成分が皮膚膜にとどまってバリアを強化するため、肌の保湿力アップにつながるメリットがあります。
汗腺・皮脂腺の詰まりの解消
一般的に、人間は体温が38度になると全身の汗腺から汗が出るため、サウナに入ると汗腺・皮脂腺の詰まりを解消できます。
毛穴やアポクリン腺にたまった皮脂汚れが汗と一緒に排出されるため、皮膚や皮下組織が清潔になることがメリットです。
HSPの増加
人間は体温が38度を超えると、損傷を受けたタンパク質を元に戻すように働きかける「HSP(ヒート・ショック・プロテイン)」が生成されます。
人間の体はタンパク質でできていますが、暑さや寒さ、疲労、紫外線などのストレスによってタンパク質が損傷すると、HSPも同時に生成されて損傷の修復を行うのです。
サウナに入ってHSPを増やすことで、自然治癒力の向上につなげられるでしょう。
サウナのデメリット
サウナには多くのメリットがある一方、いくつかのデメリットもあります。サウナに入る前に知っておきたい、サウナの5つのデメリットをご紹介します。
体に負担がかかる
あまり知られていませんが、サウナに入ると軽く運動するくらいの負荷が体にかかります。
そのため、頻繁にサウナに入ったり、長時間サウナに入ったりすると、体にかかる負荷が大きくなるため注意が必要です。
カップル・夫婦・家族で楽しめない
サウナブームにより、「整う」体験や「サ飯」を楽しむといった「サ活」人気が高まっており、カップルや夫婦、家族で楽しみたいという人も多いでしょう。
ただし、一般的なサウナ室の場合、基本的に男女が一緒に入ることはできません。そのため、最近では、少人数で貸し切って使える個室サウナも増えています。
髪・肌に負担がかかる
高温で乾燥しているサウナ室は、湿度が非常に低い状態です。さらに、大量に汗をかくため、髪や肌の水分がどんどん奪われていきます。
敏感肌や乾燥肌、軟毛の人は注意が必要です。
飲酒後に入れない
サウナは飲酒後に入れないデメリットがあります。血圧が乱高下することで、不整脈や心臓発作などのリスクが高まるからです。
また、アルコールには利尿作用もあり、脱水のリスクもあるため、飲酒後のサウナは非常に危険です。
コストがかかる
サウナを利用するには、その都度料金を支払う必要があります。
昔ながらの銭湯にあるサウナであれば500円ほどで利用できますが、スーパー銭湯の場合は2000円ほどかかります。
日曜祝日の料金設定が高かったり、深夜には追加料金がかかったりすることも多いため、コストがかかることがデメリットです。
サウナを効果的に活用する方法
サウナの効果を最大限得るためには、いくつかのコツがあります。サウナを効果的に活用するための5つのポイントをご紹介します。
体調に合わせて利用する
サウナを楽しむ上で最も重要なポイントが、体調に合わせて利用することです。
体調が悪いときはもちろん、疲れがたまりすぎていたり、寝不足だったりするときも、サウナの利用は控えましょう。
しっかりと水分を補給する
サウナで汗をかくと、水分だけではなく塩分も排出されます。サウナに入る前や入った後には、塩分などの電解質を含むドリンクを300~500ml飲むことをおすすめします。
プライベートサウナを利用する
カップルや夫婦、家族などでサウナを楽しみたい方は、プライベートサウナを利用しましょう。
サウナ人気に伴い、個室サウナや貸し切りサウナ、客室専用サウナを設けている施設もありますので、ぜひ利用しましょう。
サウナハットで髪を守る
髪は高温・乾燥した環境に弱いため、サウナハットの使用をおすすめします。サウナハットは髪を守るだけではなく、頭部を守ってのぼせを予防する機能もあります。
最近では、おしゃれなサウナハットが多く販売されていますので、ぜひお気に入りのサウナハットでサウナを楽しみましょう。
自宅サウナを検討する
サウナをいつでも楽しみたい人には、自宅サウナがおすすめです。自宅にサウナがあれば、時間や料金を気にすることなく、好きなタイミングで楽しめます。
プライベートな空間の自宅サウナでは、男女一緒に楽しむことができるため、カップルや夫婦、家族でサウナを満喫できることも魅力です。
サウナは正しい入り方が重要
サウナの効果を最大限に高めるためには、正しい入り方が重要です。特に、絶対に無理をしないように気を付けましょう。
「整う」状態を体験するためには、「サウナ→水風呂→外気浴」の流れを2~3セット繰り返すことが一般的です。サウナ室内は高温で乾燥しているため、こまめに水分を補給し、脱水症状にはくれぐれも注意してください。
まとめ
メリットの多いサウナを毎日楽しむなら、「自宅サウナ」がおすすめです。自宅サウナなら、自分の好きなタイミングでいつでも「整う」ができます。
自宅サウナで人気が高い「IESAUNA」は、ベランダにおける無煙テントサウナです。入りたいときにサウナに入れることはもちろん、疲れてもすぐに休める点もメリットです。ストーブ・ストーン・テントが全てそろっているセットを購入すれば、すぐに自宅サウナを始められます。