NUBOは、家庭用サウナのボックスをベトナムで製造しています。そしてサウナストーブは、完全に国内で製造しています。
「なぜ箱は海外で、ストーブだけ日本なのか」
お客様からそう尋ねられることが増えてきました。今回はその理由を、製造現場のしくみまで含めて、率直にお話しします。

サウナで壊れるのは、たいていストーブです。
家庭用サウナという製品で故障が起きやすいのは、本体の箱ではなく、熱を生み出すサウナストーブです。高温と湿気にさらされ、加熱と冷却をくり返す。ストーブは、もっとも厳しい使用環境にさらされ続ける装置です。
だからNUBOは、サウナストーブを国内で製造することにしました。
発熱体には、太く頑丈な国産エレメントを採用。組み立ても国内の工場で行い、ひとつずつ品質を確認しています。故障の起きやすい場所にこそ、いちばんの手をかけるべきだと考えるからです。

箱は、日系メーカーが運営するベトナムの工場で。
一方、ボックス本体はベトナムで製造しています。ベトナムは、世界的な家具ブランドが生産拠点を置く、木工技術の集積地です。熟練した職人が多く、木材の加工精度も高い水準にあります。
そのなかでNUBOが選んだのは、日系メーカーが現地で運営する工場です。日本人スタッフが品質管理を統括し、日本の品質基準にもとづいた検査基準書を運用しています。工場で使われている検査記録は、すべて発番管理され、1年間保管されます。
「海外製造」と「日本品質」を両立するための、もっとも合理的な選択です。

使う木材も、選び抜いています。
NUBOのボックスに使用しているのは、セプター(Sepetir)という木材です。
東南アジアに分布する高密度の広葉樹で、緻密な木目と硬さ、高い耐久性が特徴。家具材や床材として古くから用いられてきた、長く使うことを前提とした素材です。
セプターは、輸入のたびに植物検疫証明書(Phytosanitary Certificate)と原産地証明書(Certificate of Origin)を取得。カビ・害虫・腐敗に対する検疫を経た、トレーサビリティの確保された木材だけを使用しています。

品質管理は、出荷までに何度も。
工場では、出荷までに複数の検査工程を設けています。チェック項目は、検査基準書に明記されたものだけで以下のとおりです。
1. 原材料検査
木材の色と木目が標準サンプルと一致しているか。腐れ・カビ・害虫被害がないか。表面に死節やひび割れがないか。1本ずつ目視で確認します。
2. 寸法検査(全数100%)
箱の外寸・内寸、ドア、椅子、耐熱フレームなど、すべての構成パーツの寸法を計測します。許容差は部位により±5〜±20mm。1台でも基準外があれば、出荷しません。
3. ネジ・接着剤の検査
各部位のビスの本数と位置、接着剤のはみ出しや余分を、すべて目視で確認します。部位ごとに必要本数が定められており、1本でも不足があれば出荷しません。
4. 外観検査
表面の傷・凹み・変色・歪み、強化ガラスドアのひびや欠け、合板臭や接着剤の臭気の有無まで確認します。
5. サーモウッド加工(乾燥・熱処理)
製材後、専用の蒸気式キルンを使用し、段階的な乾燥処理を行います。まず約45℃で48時間コンディショニングを実施し、木材内部の水分を均一にします。その後、50〜55℃に温度を引き上げ、割れや反り・ねじれを防ぎながら、65〜70℃にて4〜5日間の本乾燥工程へ移行します。



